NPO法人日本弱者男性センターでは、年2回、父の日(6月の第3日曜日)と国際男性デー(11月19日)を目途に、貸切電車にて「男性専用車両」のイベントを実施する取り組みをしております。
Yahoo! ニュース, ENCOUNT, @Press などの大手メディアにも取り上げてもらっており、大変人気のイベントとなっております。
過去の実施の様子
2022年国際男性デー


この活動の目的
私たちが男性専用車両のイベントを実施しているのは、痴漢冤罪だけでなく、
女から男性への性被害についても考える必要があると思うからです。
私たちは、ある種の「負のループ」を断ち切りたいのです。
世の中には悲しいことに、暗数を集計できない統計データを悪用し、「性被害者は女性、性犯罪者は男」と結論付ける無責任な言説が蔓延ります。
こういったデマは偏見を招き、その偏見の結果、男性の性被害が信じてもらいにくくなってしまう恐れがあります。
男性の性被害が無視されることは、女の性犯罪者が警察に捕まりにくくなることを意味します※1。
このような背景で、警察の統計データでは性犯罪者の男の割合は不当に高くなり、被害者の女性比率も実態以上に増加する可能性があります。


考えてもみてください。電車で知らない女に突然局部を触られた男性が周囲に助けを求めたらどうなるか。
女は、「自分は被害者で、男性のほうが犯人だ」とウソをつくかもしれません。※2
局部を触られ、意思に反して勃起してしまった男性と、その横で顔を伏せて泣く女性。周りはきっと女性を信じるでしょう。
このように冤罪の恐怖とセットで考えたとき、痴女被害に遭った男性に、被害告白の機会などないに等しいと思います。
だからこそ、男性の被害に特化して、痴漢冤罪と痴女被害の両方をみんなで考える機会が必要だと考えています。
※1 女から女性、男から男性への性犯罪や、男女以外の性別を介した性犯罪も存在しますが、ここでは「女性と男性における異性間の性犯罪」について考えさせてください。
※2 この表現は「女は嘘をつく」という主張をするものではありません。犯人が難を逃れるため、犯人と被害者を入れ替えた虚偽申告を試みるのは性別に拠らず考えられると思います。ここではあくまでも、「女だろうと男だろうと関係なく悪い人は嘘をつくだろうが、性に関する社会的な偏見のせいで、一方の嘘のほうが信じ込まれやすくなるのではないか」と主張しています。